パノラマ工法(φ76.3)
全方位マルチパターン地山補強工法
①施工性、経済性に優れています◎
②崩壊性地山でも施工が可能です◎
③小断面トンネルにおける先行切羽補強にも適用可◎。
④先受け工や長尺鏡面補強工として◎
⑤水抜き工としても応用◎
パノラマ工法とは、切羽からφ76.3mmの小口径長尺鋼管を打設し、定着および地山改良等を目的に薬液注入することで切羽前方地山を効果的に拘束する、全方位マルチパターン地山補強工法です。
長尺管を切羽から全方位に打設することで、天端部の先受工と併せて鏡面補強も同時に施工することができ、切羽の安定性を高め、掘削の安全性を向上させます。
また、φ76.3mmの小口径長尺鋼管は、ディンプル鋼管と付着強化型スリット鋼管も選択できます。
パノラマ工法としては、φ60.5mm、φ89.1mmの鋼管サイズもあります。
■特徴
①小口径のロストビットタイプを採用しているためスムーズな削孔が可能で、施工性、経済性に優れています。
②二重管削孔システムにより鋼管打設を行うため、崩壊性地山でも施工が可能です。
③比較的小容量の削岩機でも施工できるため、小断面トンネルにおける先行切羽補強にも適用できます。
④フォアパイリングとしての先受け工や長尺鏡面補強工としての適用以外に、水抜き工としても応用ができます。
■機械的性質(参考)
代表的なパノラマ管の機械的性質を下表に示します。
■施工状況
■特別仕様ディンプル鋼管・付着強化型スリット鋼管
ディンプル鋼管とは、圧延中に付着強度を確保する目的の窪み成型を施した鋼管です。
従来パノラマ工法における芯材は、通常鋼管に薬液吐出孔やスリット加工を施し使用されています。しかし、表面が平滑な通常鋼管は、地質状況によっては芯材(通常鋼管)との付着力不足が懸念される場合が考えられます。
そこで、パノラマ工法byディンプル鋼管は、小さな窪みを多数形成させたディンプル鋼管を芯材として採用することで、定着材との付着およびシステムとしての引き抜き抵抗力が飛躍的に向上します。
また、付着力不足を補完するため特殊なスリット加工を施した付着強化型スリット鋼管もあります。
項目 | 単位 | 通常鋼管 | 付着強化型スリット鋼管 | ディンプル鋼管 |
鋼管仕様 | ― | φ76.3㎜×t5.2㎜ | φ76.3㎜×t5.2㎜ | φ76.3㎜×t4.5㎜ |
付着強度 | kN/m | 50 以上 |
150 以上 |
600 以上 |
ネジ部引張強度 | kN | 200 以上 | 200 以上 | 340 以上 |
※注入材はプレミックスモルタル(材令24時間、モルタル強度10N/㎜2以上)です。
※上記の物性値は、室内試験におけるデータ結果です。
※受注生産のため納期の確認をお願いします。
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